世の中

教育などについて考えたことを書きます

2014-01-01から1年間の記事一覧

授業で積み重ねられる失敗体験

この前の出来事。とあるクラスの算数の授業で。 ある子が自分の解き方を発表したいと言ってきた。その子はもともと人と関係を上手く結べない傾向があって、自分の意見を挙手して発表すること自体稀だったので、僕は驚きつつも、言ってごらんと勇気づけの言葉…

クラスと学校が幸せになる『学び合い』入門 読了

『クラスと学校が幸せになる『学び合い』入門』読了。読んでいて途中から、これはホントに変わった本だなと思い始めた。何が変わってるって、半分ぐらいが『学び合い』をいかに周囲の人に理解してもらうか、ということに割かれているところだ。『学び合い』…

SSTは意味がない

SSTは意味がない、という話。 昨日、5年生が体育でマラソンをしているので、外に出てみると、ちょうど自分が担当している男子が走っているところだった。せっかくだから勇気づけるためにも、伴走することに。たった3周ではあるものの、2人で仲良く走ることが…

疎外

昨日は校内で研究授業が行われた。6年生の国語で、単元は『やまなし』。『やまなし』は大好きだし、その先生の授業は考えてみればほとんど見たことがないので、足を運ぶことにしたのだけど、予想以上の授業内容で、驚かされた。主発問は、“宮沢賢治はなぜ「…

取り出し授業

支援対象の児童の中には、教室での授業についていけないという理由で、特定の科目で取り出し授業が行われる子がいる。 自分もそういった子たちに対して少人数制指導を行ったりしているが、しかし、同時になぜこの子たちはみんなとは違う場所で授業を受けなけ…

子どもたちの状態に対しての解釈の違い

先日の出来事。 とあるクラスの前を通ったら、担任の先生がいない中、何やら子どもたちが席を班の形にして、プリント学習に取り組んでいる。中には立ち歩いて、他の席の子に話しかけている子もいたりしたのだけど、その雰囲気が何かとても良い感じだったので…

『せんせいのつくり方』を読んで

せんせいのつくり方 “これでいいのかな"と考えはじめた“わたし"へ 作者: 岩瀬直樹,寺中祥吾,プロジェクトアドベンチャージャパン(PAJ) 出版社/メーカー: 旬報社 発売日: 2014/09/25 メディア: 単行本(ソフトカバー) この商品を含むブログ (2件) を見る 10…

電子オルガンの音色

この前の出来事。 休み時間に支援教室に入ったら、教室中に凄まじいばかりの重低音がこだましている。え、何の音?って思って教室の中を見回すと、ひとりの、ふだんは音楽とは関係なさそうな男子が電子オルガンの前で鍵盤を押さえていた。 え、電子オルガン…

わからないということ

先週の土曜日は八尾にある「学び合いスクール」で行われた第3回大阪PACEに、同じ学校に勤める先生の紹介で参加することができた。 会の冒頭そのことを「同じ学校の先生を誘うという壁を最初から突破してすごい」と指摘され、うーむなるほど確かに!と思う。 …

運動会の練習にて

運動会に向けての練習が本格的に始まっている。そのせいで時間割が変則的になってしまい、自分自身毎日かなり立て込んだ状態が続いてしまっているけど、一方でふだんは見られない子どもたちの姿が見られるところもあって面白い。そしてその姿とは、「集団の…

子どもたちに解決させること

先週の出来事。あるクラスで給食を食べることになって、子どもたちが配膳している姿を眺めていると、ふたりの男子が目の前で何やらもめ始めた。訊くと、どうもストローをどちらが配るのかでもめているらしい。(そんなのふたりで半分こして配れば良いじゃな…

突然の雨

今日の3時間目の終わり、理科の授業で使う花を学習園に取りに行くことになって、子どもたちと一緒に外に出ようとしたら、いつの間にか強い雨が降っていて、「あれぇ!」と驚くことに。どうしたものかと校舎の出口から運動場を眺めていたら、先に行った子ども…

ホワイトボードと怖い話

今日は1・3・6年生の登校日。 昨日に引き続き、ホワイトボード片手に色んな教室に入ってあれこれ夏休みのことを訊ねたり、平仮名の練習をしてみたり。 やっぱりホワイトボードを持っていると、子どもたちの反応が良い。話の過程が見えるから、話題に入ってき…

宿泊活動での子どもたちの姿

二十数年ぶりに出かけた自然学舎。まさかこの歳になって再び出かけることになるだなんて、奇妙な人生。三日間べったりと、いつもと違う環境のなか子どもたちに付き添って過ごしてみると、ふだんは気付かないようなところが沢山見えて、とても面白かった。 い…

美しいものを躊躇せずに堪能する勇気について

ふだんあまり歌詞をまともに聴かない自分のような人間であっても、少しぐらいは心に残る歌詞というのが存在する。 自分にとってそのひとつが、スッパマイクロパンチョップの「シェイク」だ。 というより、この曲が収められたアルバム『カエルに会えてよかっ…

人生はアドベンチャーであるということ

ある人がこんなエピソードを話してくれた。 このあいだのこと、Amazonで本を買ったその人は、受け取りをコンビニにしたのだけど、受け取り番号を忘れたとかで、結局コンビニと家との間を2往復にすることになったのだと。 普通はイライラしてしまいがちなシチ…

加藤吉樹さんのライブに行ってきた

加藤吉樹さんのライブに行ってきた。 加藤吉樹さんに出会ったのは、iPhotoの情報を信用するならば、2005年のことになる。 とんでもなく昔のことで、半ば信用できないところもあるのだけど、たぶんパソコンの言うことなのだから正しいのだろう。 出会ったきっ…