世の中

教育などについて考えたことを書きます

2013-01-01から1年間の記事一覧

レコード水越 presents『でたらめ音楽教室課外授業・第1回』に出席する

12月11日に三鷹おんがくのじかんで行われた、スッパマイクロパンチョップによる手作り移動レコード店レコード水越 による音楽教室『でたらめ音楽教室課外授業・第1回』に出席した。 このイベント、簡単に説明すると、スッパマイクロパンチョップによるDJを…

ブルックリンの音楽家、Maxoについて

Childisc出身の音楽家、スッパマイクロパンチョップがTwitter上で開始したアカウント「でたらめ音楽教室」(@recomizu)では連日、彼がSoundcloudで見つけた面白音楽についての紹介が行われているが、特にその中でも面白かったのがこのMaxoという人だ。自分…

ACTシネマヴェリテとACTシネマテークのチラシ

部屋を整理していたら、いまはなき大阪の映画館、ACTシネマヴェリテとACTシネマテークのチラシが出てきたので、史料として載せておきます。手書きが本当に味わい深い。 ACTシネマヴェリテ「怪奇幻想の玉手箱」 上映作品は『恐怖奇形人間』『マタンゴ』『血を…

アキツユコの作品について

前にも書いたけど、自分とChildiscとの出会いは最初から最高のものであったわけではなかった。当時の自分にとってレーベルオーナーの竹村延和は未だ洗練されたクラブサウンドというイメージが強く、Childiscのようなアマチュアリズム溢れる音楽との落差は非…

都会は狂っている

大阪の実家の最寄り駅近くに洋食店があって、母親に初めて連れられて以来、その場所がとても気に入っている。ふだん、外食する習慣があまりなく、これといって好きな飲食店もない自分の性質からすると、これはとても珍しいことだ(とは言え、まだ2度しか行っ…

竹村延和『こどもと魔法』

以前にも書いたが、竹村延和が2nd『こどもと魔法』で見せた変化というのは、当時の自分にとってほとんど理解できないものだった。自分にとって竹村延和とは、やはり洗練されたクラブサウンドというイメージがとても強く、『こどもと魔法』についてもその路線…

音楽を聴くということ(壊れかけたハードディスクから学んだこと)

以前、音楽データの入ったハードディスクが壊れかけたことがある。最終的には一部のデータを除いて救出することができたが、20年近くかけて集めてきた音楽データの全てがある日いきなり聴けなくなり、消えたかもしれないというような可能性に向き合うのはか…

竹村延和リミックス作品など

時期にこだわらず、リミックス作品などで良いものを幾つか。 Flow~Kyoko Fukada Remixes~ アーティスト: 深田恭子,深田恭子&The Two Tones,黒須チヒロ,小西康陽,岩里祐穂,こなかりゆ 出版社/メーカー: ポニーキャニオン 発売日: 2002/08/21 メディア: CD 購…

竹村延和の初期作品

高校時代から始まったヒップホップDJ期、その後のソロやSpiritual Vibesでのブラジリアンジャズ・クラブジャズ期、『こどもと魔法』以降における電子音楽期と、竹村延和のキャリアにおける作風の変化というのは非常に大きいものだった。とはいえ、そういった…

Childiscについて4 竹村延和関連の話

前にも書いたけど、当時クラブサウンドのイメージが強かった竹村延和が『こどもと魔法』で見せた変化というのは非常に大きいものだったし、ましてやその後Childiscで展開したローファイでアマチュアリズムあふれるサウンドは、彼の洗練された側面を好んでい…

Childiscについて3 スッパマイクロパンチョップ『カエルに会えてよかった』

いきなり「さーよーならーおーんがくー」という強烈な歌詞から始まるスッパマイクロパンチョップの2nd『カエルに会えてよかった』は、ピュアなインスト電子音楽を基軸にした1st『目の前にあったよ』とは打って変わったヴォーカルものになっていて、前作のハ…

Childiscについて その2 スッパマイクロパンチョップ

今日はChildiscの発足に大きく関わった音楽家スッパマイクロパンチョップについて。 自分とスッパマイクロパンチョップの出会いは、さかのぼればChildiscの最初のコンピ『Childisc Vol.1』になるのだろうけど、前にも書いたとおり、当時の自分にとってこのコ…

Childiscについて その1

こういう、自分の人生に対してとても大きな影響を及ぼした音楽について改めて何かを書くというのはけっこう難しい行為だったりするのだけど、ちょうどいま時間が有り余っていたりするので(他にも理由はあるが)、よい機会だから書いておこうと思う。 Childi…

スッパバンド『KONTAKTE』から描く自由の理想的状態

昨日の音遊びの会についての記事で少し触れたので、今日はスッパバンドのことについて。 自分とスッパバンドとの出会いは、バンド結成からまだ間もない頃のことだったと思う。2005年7月18日の海の日が初ライブであり結成の日なのだから、おそらくそれぐらい…

音遊びの会から考えたこと

三度、音遊びの会について。 昨日のハートネットTVで再確認できたけど「音遊びの会」は個と全体の両立への試みなのだと思う。個人個人が最大限の自由を実現しつつ、かつ全体として調和されている状態を、彼らは目指している。個々人が最大限の自由を実現しつ…

ハートネットTV「音遊びの会」第2回 同じ地平に立つということ

ハートネットTV 即興が世界をつなぐ ―大友良英と「音遊びの会」の仲間たち― 第二回 同じ地平に立つということ http://www.nhk.or.jp/heart-net/tv/calendar/2013-10/29.html いやー昨夜のハートネットTV「音遊びの会」第2回は本当に良かった。 第1回も良か…

ハートネットTV「音遊びの会」第1回 まだ見ぬ音を求めて

即興が世界をつなぐ―大友良英と「音遊びの会」の仲間たち―第1回 まだ見ぬ音を求めてhttp://www.nhk.or.jp/heart-net/tv/calendar/2013-10/28.html 録画していたハートネットTV「音遊びの会」のロンドン公演の様子を見た。自分が彼らのライブを観たのは2010年…

図形楽譜を使ったワークショップ

数年前、子どもたちに対して図形楽譜を扱ったワークショップを行ったことがありました。 参考になるかもしれないので、少しそのことについて書きたいと思います。 対象学年は小学1〜3年生、人数は30人程度でした。 子どもたちには、新聞紙や空き缶など、身の…

『勉強するのは何のため?』苫野一徳

何で勉強しなくてはいけないのか、なんて話は、教育に関わる仕事をしたことがある人なら、誰でも1度ぐらいは口にしたことがあるはずだ。教育に関わる仕事に就いていなくとも、例えば親の立場にいる人ならば、そういったことを話す機会というのはけっこうあっ…

読み聞かせについての話1

ここ数年、教育関係の仕事に携わっていたこともあって、幸運にも子どもたちに絵本を読み聞かせる機会に恵まれてきた。 少し、そういった話題についても書いていきたいと思う。 ここ数年の間で、読み聞かせに対しての関心が非常に高くなったように思える。 そ…

『通話』ロベルト・ボラーニョ

1953年、チリ・サンティアゴに生まれ、2003年に没した作家、ロベルト・ボラーニョの短編集。 分厚いので有名な『2666』の作者でもある。 チラホラその名前を耳にしていたので、試しに読んでみたのだが、これがまた奇妙な作品ばかりだった。 とにかく過剰であ…

最初の記事

ブログのいちばん最初の記事というのは、どことなく気恥ずかしいものがある。 いったいどんな記事を書けばいいのか、なかなか思いつかない。 よろしくお願いします、などと書けば十分なのだろうが、それにしたってなかなか前向きにはなれない。 そもそも「記…