世の中

教育などについて考えたことを書きます

電子オルガンの音色

この前の出来事。

休み時間に支援教室に入ったら、教室中に凄まじいばかりの重低音がこだましている。
え、何の音?って思って教室の中を見回すと、ひとりの、ふだんは音楽とは関係なさそうな男子が電子オルガンの前で鍵盤を押さえていた。

え、電子オルガンってこんな太くて低い音出せたっけ?と思って見てみると、やっぱりそれは電子オルガンの音で、何をどうやったのかはよくわからないけど、とにかく何重にも折り重なった音がさらに大きな倍音となって教室中に響いているような感じなのだ。

オルガンの前に取り付けられたスピーカーも震えまくりで、え、え、これはいったい幾つの音が重なってるんだ?電子オルガンの同時発音数って幾つなんだ?スゲー!という感じで興奮してしまって。

おまけにその子、その音でチャイムの「キン・コン・カン・コーン」を弾き始めたんだけど、最後の「コーン」を微妙に違う音程にして、こっちに向かってニヤッというのを数回。

これがまた非常に音楽的で、挑戦的で、いやーもうたまらん、何を狙ってるのかよくわからんが、面白いので、こいつと一緒に音遊びするー!と近くに行ったところで本物のチャイムが鳴って終了。

結局未だに音のことと、その子の音楽的才能については謎なままである。

以前から思っていたけど小学校に置いてある古い電子オルガンってホントにビンテージな音で、音を知ってる人なら皆、聴いた瞬間「たまらんー」ってなるような感じなんだけど、あれっていったい何なんだろう?

まさかあんな最高峰のシンセサウンドで小学校生活が彩られていただなんて全く今まで気づいていなかったな。ちなみにその場には他にも数人の先生がいたのだけど、その先生たちからは彼の音は不評だった。

新しい音楽は常に遊び心から生まれるというのに……。

(まあ基本的に学校は新しい音楽を作る場所ではないので仕方がないのだけどね)

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