竹村延和リミックス作品など

時期にこだわらず、リミックス作品などで良いものを幾つか。

Flow~Kyoko Fukada Remixes~

深田恭子のリミックス盤に収録された「People  [Child's View Mix]」。2002年リリースなので、ビートは『ソングブック』『10th』以降の細かい感じになってます。作詞はこなかりゆ。けっこう感動的で好きな作品。

言わずと知れたこの作品の最強っぷりはもはや説明不要だけど、とりあえず何か書いておきます。2001年リリースのキリンジのリミックス盤に収められた「雨を見くびるな」のリミックスは、前半は原曲のボーカルをそのまま生かした構成で、これはこれで非常に質感もよくて気持ち良いのだけど、後半はそのボーカルを10thのロボ声を完全に差し替えてしまうというもの凄い冒険に出ていて、そのスリリングでメチャクチャな展開には、当時聴いたとき腰が抜けそうになった。竹村延和も凄いけど、これにOKを出したキリンジサイドも素晴らしいと思う。ボーカルだけじゃなくて他の音もとても綺麗。竹村独特のロマンティズムにあふれている作品。

雨を見くびるな［Nobukazu Takemura Remix］

 
2000年リリースのSugar Soulのアルバム『うず』に収録されていた曲「真実」。竹村独特の跳ね上がる感じのビートがドープでとても気持ちいい。

うず

2000年リリースの女性シンガーzacroのアルバム『numero』に収められている「Le murmure de chat」と「Tabac et Bisou」も竹村ワークスの中では見逃せない名曲。「Le murmure de chat」はジャズっぽい感じの曲で、リズムは3拍子。ビートは例の細かい感じのやつで、相変わらず裏取って跳ねてます。「Tabac et Bisou」は電子音やストリングスなどふんだんにつかわれた非常にドラマチックな曲で、竹村のポップセンスが遺憾なく発揮されています。zacroのウィスパーボイスも気持ちいい。Youtubeに音源が上がっていないのが残念。

N°(numero)

 
嶺川貴子のこのリミックスも、もはや説明不要の名曲ですね。さきのzacroの「Tabac et Bisou」と感じとして近い。後半はライヒ的な展開に。

Ximer

OOIOOの「Fossil, Inafuku No Mori - Assembler Mix / Nobukazu Takemura」は逆に前半がノイズ混じりのライヒ的な感じで、溜めたところで一転スッポコビートで畳みかけるという展開。全編に漂うお茶目な呪術感が非常にかわいい。こういうところでのセンスはホントすばらしいものがある。

SHOCKCITY SHOCKERS VOL.2 OOIOO REMIX